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2026.9.28

美ら海ネクサス 第5話

<前回までの美ら海ネクサス>

 

 

沖縄・美海市の若き市長・与那覇早紀(よなはさき)に招かれ、東京の広告代理店から転職した知念結維(ちねんゆい)。「未来ビジョン推進室」の特命担当ディレクターとなった結維を待っていたのは、想像していた広報やまちづくりの枠を超える課題だった。

 

学校施設の老朽化、商店街の活性化、広大な未利用地の活用。市長や主任の上原と現場を巡る一方、カフェバー「セレンディピティ」では、まちの事情に詳しいマスターや、南風総研の榊原奏人とも知り合った。

 

土産物店、漢方薬局を改装したコーヒーショップ、観光案内所となった写真館。美崎中央商店街を歩く中で、結維は、すでに動き始めている取り組みに触れていく。自らが手がけたPR動画も、アニメ映画の舞台選びのきっかけとなり、聖地巡礼の賑わいにつながっていた。

 

早紀は、海を望むゴルフ場跡地を、研究拠点やバイオ系スタートアップの集積地にできないかと考えていた。訪ねた海洋研究機関「OISTA」では、早紀の留学時代からの知人・城島丈(じょうじまたけし)室長から、紹介できそうな知人がいるという話も出ていた。

 

 

<第5話> 「弱い紐帯の強さ」

 

 

初めての週末が明けた月曜日の未来ビジョン推進室。

始業に合わせて、上原のスマートフォンにメッセージが届く。

「OISTA城島です。先日はありがとうございました。サキに伝えたいことがあるので、できれば今日オンラインで10分くらい話したいのですが、調整お願いできますか。」

上原は、すぐに内線で秘書課に電話をした。

「上原です。急なのですが、OISTA美海海洋分室の城島室長から、市長とオンラインで10分ほどお話ししたいと連絡がありまして。今日、お時間いただけそうですか?」

電話口の市長秘書が答えた。

「OISTAの城島さん……。ああ、金曜日に秘書課長が随行で行った先ですね。今日でしたら……お昼前ですね。11時50分からなら大丈夫そうです。」

「ありがとうございます。では、それでお願いします。」

上原は電話を切ったあと、すぐに城島に返信した。

「ご連絡ありがとうございます。本日11時50分からではいかがでしょうか。」

城島からもすぐに返信があった。

「了解です!上原さんと知念さんも、入れたら一緒にお願いします。」

 

午前11時50分。

市長がらせん階段から降りてきて、未来ビジョン推進室の席に座った。

スクリーンに城島の姿が映り、声が聞こえた。

 

 

「サキ、忙しいところ時間取ってくれてありがとう。」

「ジョージから急に連絡なんて珍しいわね。」

「バイオ系のスタートアップを紹介できるかもって話した件だけど、ちょっとよくない話が入ってね。」

「よくない話?」

「そう。だからメールとかメッセージよりも、直接話した方がいいかなと思って。」

城島が少し身を乗り出した。

「京都の大学発ベンチャーで、Kamoriva Therapeutics(カモリヴァ・セラピューティクス)っていうんだけど、沖縄近海の海綿から見つかった生理活性物質をもとに、新しい抗がん剤を開発してる会社なんだ。そこのCSO、研究開発の責任者なんだけど、以前、共同研究をした人でね。」

「海綿って、あの海にいるスポンジみたいな生き物?」

「そういうのもあるね。見た目はちょっと植物みたいだけど、分類上は動物なんだ。それから見つかった物質に、がん細胞の増殖を抑える可能性があるとして注目されていてね。で、AMED(エーメド)、日本医療研究開発機構の支援も受けながら創薬を進めているんだ。」

城島はさらに説明を続ける。

「それで、治験の第二相の後期まで進んでいたんだけど、安全性について追加検証が必要なデータが出たって。」

「次の第三相試験には、すぐには進めないってことね。」

「うん。CSO本人から聞いた話だから、詳しいことまでは言えないんだけどね。しばらくは、プロジェクトの立て直しで忙しくなりそうなんだ。」

「そう。新薬の開発はそう簡単にはいかないとはいえ、それは残念ね。」

「うまくいけば、次の海洋生物由来の創薬シーズを探索する研究拠点を、美海につくれないかと思ってたんだ。OISTAとも連携できるしね。知念さんにも上原さんにも期待させちゃって、申し訳ない。」

「分かったわ。ジョージ、ありがとう。」

結維と上原も、カメラに向かってお辞儀をした。

「それと、今週、サンディエゴで国際学会があって、明日には出発するんだ。馴染みの研究仲間にも会う予定だから、何かいい話が聞けたら報告するよ。」

「UCSD時代の友達?」

カリフォルニア大学サンディエゴ校、通称UCSD。早紀と城島は、ここでの留学時代以来のつきあいだ。

「うん。同級生と、あと、スクリップス海洋研究所に移った友達もいてね。」

「ああ、あの水族館があるところね。」

スクリップス海洋研究所は、UCSDのメインキャンパスから少し離れた、同校の研究所だ。

「そうそう。ラ・ホヤ(La Jolla)の海沿いの。」

「休みの日には、よくみんなで海に行ったわね。ラ・ホヤの、あのアシカの鳴き声も懐かしいわ。」

「ああ、懐かしいね。同じ海でも、沖縄とはずいぶん違うよね。そこの友人が言うには、沖縄の海に興味を持っている人がいるらしくて、紹介してもらうことになってる。どんなことに興味があるのか、まずは話を聞いてみるよ。」

「楽しみにしてるわ。気をつけて行ってきて。」

「ありがとう。じゃあ、また。」

接続が切れ、スクリーンから城島の姿が消えた。

「京都のベンチャーの話は残念ですね……。」

結維が呟いた。

「そうですね。」

上原も少し惜しそうな表情を浮かべた。

「確かに残念ね。」

早紀は、結維と上原を見て続けた。

「研究の成果を事業にするまでには、いくつも壁があるの。魔の川、死の谷、ダーウィンの海って呼ばれていてね。研究を実用化につなげること、製品にすること、そして市場で生き残ること。それぞれに難しさがあるのよ。」

結維は、早紀の言葉をかみしめた。

「成功すれば多くの人を救えるんですから、応援したくなります。」

「そうね。私たち行政にも、できることはあるわ。」

らせん階段を下りてきた秘書課長が、会釈をしながら早紀と目を合わせ、自分の腕時計を指す仕草をした。

「じゃ、ジョージが帰ってきたら、続きを聞かせてもらいましょうね。」

そう言い残して、早紀はらせん階段を上って行った。

 

 

チャイムは鳴らないが、ちょうど昼休みの時間だ。

「知念さんは、今日の午後は休暇を取られるんでしたね。」

「ええ、引っ越してからの手続きが残っていまして。業務は大丈夫ですか。」

「はい。こちらは大丈夫ですから、ご安心ください。」

結維は椅子を引いて立ち上がった。

「ありがとうございます。一つは運転免許の住所変更で。沖縄では運転免許センターでも日曜日には手続きできないと聞いて、これから警察署に行ってきます。」

「美海警察署ですね。場所は分かりますか。」

「はい、地図を見ながら行ってきます。」

「確か、マイナ免許証だけに切り替えて、住所変更ワンストップサービスの利用手続きを済ませていれば、1階の市民課への届出だけで済むはずですね。」

「そうなんです。初日の昼休みに転入届を出しに行った時にも、窓口で案内してもらいました。でも、利用を始める手続きには、運転免許センターか警察署に行く必要があるそうなんです。」

「ああ、なるほど。DXもまだまだ過渡期ですね。最初の手続きには、どうしても一手間かかりますね。」

 

警察署では多少の待ち時間があったが、住所変更の手続き自体はすぐに済んだ。

ほっとして、お昼ご飯を食べていないことを思い出した。

結維は、カフェバー「セレンディピティ」に向かった。

 

道すがら、アニメ映画「あすうみ」の街歩きマップを手にした外国人観光客と、何人もすれ違った。

平日でも、聖地巡礼に訪れる人は多いようだ。

 

 

お店のドアを開けると、食事を終えた客が会計を済ませて出てくるところだった。

ランチのピークは過ぎ、窓際のテーブルでは何組かの客が談笑している。

「いらっしゃい。こんにちは。」

マスターが、結維を見て挨拶した。

「こんにちは。」

「今日は、お昼に来てくれたんですね。」

「ええ。午後はお休みをいただいて、引っ越しの残った手続きを済ませてきました。まだランチ、大丈夫ですか。」

「もちろん。どうぞ。」

結維はカウンターの椅子に腰を下ろした。

マスターが差し出したメニューには、夜とは違う料理が並んでいる。

「この、セレンディピティ特製カレーをお願いします。」

「はい、ありがとうございます。」

「このセレンディピティって、偶然が幸運につながるとか、そんな意味でしたっけ。」

「よくご存じですね。」

「このお店の名前は、どうしてセレンディピティなんですか。」

マスターは、メニューを受け取る手を止めた。

「この名前を付けたのは、先代なんです。」

「お店が美崎中央商店街にあった頃からってことですか。」

「ええ。覚えていてくれたんですね。」

マスターはメニューをカウンターの内側に置いた。

「私が若い頃、バックパッカーとして、世界のあちこちを旅してましてね。その途中で先代と知り合ったんです。」

「素敵ですね。」

「そんなカッコいいものではないんです。当時は、今みたいにスマートフォンもありませんでしたし、なかなか大変でした。それで、ある時、インドを回ったあとでスリランカに寄ったんです。」

マスターは鍋の蓋を開け、中をゆっくりとかき混ぜた。

スパイスの香りがカウンターまで届いた。

「そこでなぜか体調を崩しましてね。何日か、宿で寝込んでいたんです。」

「旅先で、それは心細いですね。」

「はい。ようやく宿の食堂で食べられるようになった時に、心配して声をかけてくれたのが先代でした。」

マスターは皿にご飯を盛り、カレーをかけた。

「お待たせしました。」

湯気の立つ皿が、結維の前に置かれた。

 

 

「これはスリランカのカレーがベースになってます。ココナッツミルクを使っているので、お口に合えばいいんですが。」

「いただきます。」

結維はカレーを一口食べた。

「先代とは最初、どこから来たとか、これまでどこを回ったとか、そんな話をしました。先代も同じ宿に泊まっていて、顔色の悪い日本人の若者がいるなって、気にかけてくれていたそうです。」

「優しい方なんですね。」

結維は、もう一口カレーを食べた。

「このカレー、初めて食べる味ですけど、私これ好きです。」

「それは良かった。」

「先代さんはスリランカには、よくいらしていたんですか。」

「ええ。お店をしばらく休みにしては、通っていたそうです。食材の仕入れも兼ねていたようですね。私を見て、若い頃の自分に似ていると言ってくれて、これからどうするつもりなんだって。」

「どんなお話をされたんですか。」

「そろそろ日本に帰ろうかと思っているけど、帰って何をするかも決められない、なんて話をしました。先代は、そんな私の話をじっくり聞いてくれましてね。話しているうちに、一度帰ってみようと思えたんです。何かあったら相談に乗るよと、お店の住所と連絡先を渡してくれました。」

 

窓際の客が立ち上がり、伝票を手にレジへ向かった。

マスターは「ちょっと失礼します」と言って、カウンターを離れた。

結維は、カレーを食べ進めた。

 

「お待たせしました。」

会計を終えたマスターが戻ってきた。

「あ、店の名前の話でしたね。」

マスターは苦笑いをした。

「そうでした。」

「スリランカは、その昔、セレンディップと呼ばれていたそうです。『セレンディップの3人の王子たち』というお伽話がありましてね。王子たちが旅の途中で、偶然の出来事と自分たちの知恵から、探してもいなかったものを見つけていく。その話をもとに作られた言葉だそうです。」

「へえ。」

「それで、スリランカ好きの先代が、この店を始める時に、セレンディピティと名付けたんです。」

「そうだったんですね。」

結維は最後の一口を食べ、スプーンを置いた。

「ごちそうさまでした。おいしかったです。」

「ありがとうございます。食後は、コーヒーと紅茶、どちらにしますか。」

「紅茶をお願いします。」

「はい。」

「この前、紅茶がすごく香りが良くて、飲むとほっとする感じで。」

「紅茶も、先代のこだわりで。セイロンティーなんです。セイロン島、つまりこれもスリランカです。」

マスターが紅茶を注ぎ、結維の前に置いた。

「ありがとうございます。」

一口飲んでから、結維はカップをソーサーに戻した。

「それで、帰国してから、先代さんのお店に行かれたんですよね。」

「ええ。ただ、すぐにというわけではなくて。今思えば、まさにセレンディピティなんです。」

「そのお話、今度ぜひ聞かせてください。」

「私の昔話なんかでよければ、いくらでも。」

結維は頷き、もう一口、紅茶を飲んだ。

 

 

米国カリフォルニア州サンディエゴ。

サンディエゴ国際空港のターミナル2に到着した城島は、愛用の腕時計を現地の時刻に合わせた。

成田を火曜日の夕方に発ったが、日本より16時間遅いこの街では、まだ同じ火曜日の午前中だった。

学会の研究発表は翌朝からで、今夜は歓迎レセプションが予定されている。

配車アプリで呼んだ車で、スクリップス海洋研究所へ向かった。

州間高速道路5号線を北へ進み、やがて左手にミッション・ベイの水面が見えた。

片側5車線もある道路を、ピックアップトラックや大きなSUVが行き交う。

高速道路脇の斜面には、淡い黄土色の土肌と低い緑が入り交じっていた。

 

 

スマートフォンで友人に入国したことを知らせると、英語の返信が届いた。

「スクリップスに着いたら連絡して。迎えに行くよ。」

 

車は高速道路を降り、緑豊かな斜面の間を緩やかにカーブする坂道へ。

ラ・ホヤは、スペイン語の宝石に由来すると言われる。

幸い渋滞もなく、30分弱で研究所に着いた。

車を降りると、からりとした風が頬をなでた。

到着のメッセージを送ると、ほどなく声がした。

 

「ジョージ!」

明るい茶色の短髪で、チェックのシャツを着た大柄な男が、両手を振りながら近づいてきた。

以前、海洋微生物の共同研究をしたエヴァン・フェアブリッジだ。

 

 

「エヴァン。久しぶり。」

城島も英語で応じた。

二人は笑顔でハグを交わした。

「フライトはどうだった?」

「少し眠れたよ。でも、今座ったら、また寝てしまいそうだ。」

エヴァンが笑った。

「まずは僕の研究室で、コーヒーでも飲もう。」

城島がスーツケースを引いて並んで歩くと、エヴァンが海の方を指差した。

「今晩のレセプションは、あそこだよ。久しぶりに会う連中も来る。」

「それは楽しみだ。」

二人は、中庭に面した研究棟へ入った。海の見える窓際では、マグカップを手にした研究者たちが、テーブルを囲んで話し込んでいた。

 

その夜、歓迎レセプションの会場には、多くの参加者が集まっていた。

「ジョージ!ちょっといいかい?」

少し離れたところから、エヴァンが手招きしている。

近づくと、隣にいた細身で背の高い男性が城島に顔を向けた。

短く整えた黒髪に、紺色のジャケット。目が合うと、柔らかな笑みを浮かべた。

「こちらはミン・テギョム。10年ほど前、韓国の済州(チェジュ)で一緒に研究していたんだ。今はここで研究室を持ってる。テギョム、こちらが話していたジョージだ。」

「会えてうれしいです。テギョムと呼んでください。」

城島は差し出された手を握った。

 

 

「こちらこそ。沖縄の海に関心があるそうですね。」

「ええ。エヴァンからジョージの話を聞いて、ぜひ会いたいと思っていました。」

「紹介してくれてありがとう、エヴァン。」

その時、通りかかった参加者がエヴァンに声をかけた。

「ちょっと失礼。二人とも、またあとで。」

エヴァンは手を上げ、その参加者と話しながら離れていった。

 

「沖縄には行ったことがありますか。」

「大学時代に一度、友人と旅行で。海がきれいでしたね。沖縄そばが美味しかった思い出があります。」

「ぜひ、またいらしてください。」

「実は、今年の9月から1年間、サバティカルを取る予定です。その間に沖縄でやってみたいことがありまして。」

サバティカルとは、大学の教員が通常の授業や学内業務を離れ、研究などに専念するための休暇制度だ。

「そうでしたか。沖縄では、どんなことを?」

テギョムはシャンパングラスをテーブルに置いた。

「オキナワモズクの研究です。僕たちは済州の海藻の成分を使って、細胞を育てるゲルを開発しています。先行研究で報告されているフコイダンという多糖の構造を踏まえて、オキナワモズク由来のものをゲルに組み込む研究を計画しています。」

「それは興味深い。」

「はい。今は、成分の構造を詳しく調べています。フコイダンは、海藻の種類によって構造が違うんですが、オキナワモズク由来のものなら、僕たちのゲルに組み込む加工がしやすいんじゃないかと考えています。そこを、実際に確かめたいんです。」

「そこまで具体的な計画があったんですね。」

城島は深く頷いた。

「僕は、ウミウシの採取で済州に行ったことがあります。黒い岩と海の色のコントラストが、印象に残っています。」

「ウミウシですか。海藻の採取で海に行くとよく見かけます。きれいで、かわいいですよね。」

「それなら、ちょうどいいお土産があります。」

城島はポケットから、小袋に入ったストラップを取り出した。

「僕の研究所がある美海市のキャラクターで、みうーしっていうんです。気に入って、研究所で試しに作ったんですよ。」

「ミウミシティーのミウーシ?ありがとう。よくできていますね。」

テギョムは袋から取り出すと、首にかけた参加者パスの紐に取り付けた。

 

 

「さっきのゲルですが、実用化に向けて、共同研究の仲間と会社も立ち上げたんです。」

「もう事業化も進めているんですね。」

「ええ。試作品は共同研究先で評価してもらっています。次は、量を増やしても同じ品質でつくれるか。韓国の企業グループとも共同開発の話をしていて、実証設備への出資にも関心を持ってくれています。」

「実用化が楽しみですね。」

「ええ。そのためにも、モズクの成分を使うことで、ゲルの品質をより安定させられないか、確かめたいんです。採取したものの処理から成分の取り出し方、試作まで、現地で条件を変えながら進められればと。現地に詳しい研究者の方を探しているんです。」

「僕たちのところで一緒にできることがあるか、もう少し詳しく聞かせてください。」

「明日の分科会で発表があるので、そのあと少しお時間いただけますか。資料も見ながら、お話しできれば。」

「ええ。ぜひ。」

テギョムは、テーブルに置いていたグラスを手に取った。

「では、明日。」

「楽しみにしています。」

 

数日間の学会の日程を終え、城島はスクリップス海洋研究所を後にした。

エヴァンが引き合わせてくれたテギョムとの縁を、これからどうつないでいこうか。

城島は少しわくわくしながら、成田行きの飛行機に乗り込んだ。

 

<第6話につづく>

 

<作者>

伊藤敏孝
元地方自治体職員。大学教員。博士(公衆衛生学)。大学発ベンチャー企業を経営。

 

※本作品はフィクションです。実在する地域・制度・機関等が登場する場合がありますが、物語および登場人物等は創作によるものです。

※本作品の挿絵は、生成AIを使用して制作しています。