「現場を見る1日診断」と「連続データで深掘る精密省エネ診断(IT診断)」
─公共施設マネジメントを支える省エネ診断〜2つのアプローチ
公共施設マネジメントを手がけるクロスポイント・コンサルティングでは、省エネ診断部が中心となり、施設の現状把握から改善提案までの2種類の診断を提供しています。
【要旨】
省エネルギーは「コスト削減策」だけではなく、中長期的な施設更新判断や運営方針決定を支える基礎情報として位置付けられるようになっている。
本稿では、クロスポイント・コンサルティング省エネ診断部が提供する
「現場を見る1日診断」と「連続データで深掘る精密省エネ診断(IT診断)」の2つの診断を取り上げ、それぞれの内容と、施設マネジメントにおける活用の考え方を記述します。
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従来、省エネは「水光熱費削減」を主目的に進められることが多かったが、近年は視点が変化している。
建物の設備老朽化やエネルギーコストの増大が共通課題となっている。
・設備を維持するのか、更新するのか
・どの設備を優先的に改修すべきか
・限られた予算をどこに投じるべきか
こうした判断を行うためには、設備性能や運用実態を客観的に把握することが不可欠である。
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以下次の二つの省エネ診断手法を順に記述する。
①現場を見る1日診断
②連続データで深掘る精密省エネ診断(IT診断)
(当社使用データには気象データからの太陽エネルギー等もinput。する場合もある。)
【①現場を見る1日診断】
先に述べた課題に対し、最初の入口として位置付けられるのが1日診断である。
専門スタッフが図面に基づき、設備や施設を実際に現地に赴き、調査・分析を行う。
・設備の構成や使用状況
・運用方法や管理ルール
・日常的に見過ごされやすいエネルギーのムダ
原則1日で実施できることから、
「施設の現状を把握したい」「どこから着手すべきか整理したい」
といったフェーズにおいて有効な診断手法である。
この診断により、設備ごとの課題感や傾向を俯瞰的に把握することが可能となる。
【②連続データで深掘る精密省エネ診断(IT診断)】
より踏み込んだ検討が必要な場合に活用されるのが精密省エネ診断である。

精密省エネ診断では、計測機器を用いて一定期間のエネルギー使用状況を実測する。
・設備別、用途別のエネルギー消費量
・運用時間帯ごとの負荷特性
・改善対策による効果の定量評価
数値に基づいた評価と分析が診断の軸となる。
その結果
・投資対効果の高い対策の抽出
・優先順位付けの明確化
・説明資料として活用できるデータ整理
施設マネジメントにおける有効なコスト判断材料となる。
そして、限られた予算の中でも、合理的な検討が可能となる。
【省エネ診断を経営判断につなげるために】
クロスポイント・コンサルティングでは、省エネ診断を単なる現状把握に留めず、具体的な対策立案や設備投資に関する助言までを一体として提供している。
「現場を見る1日診断」や「連続データで深掘る精密省エネ診断(IT診断)」によって明らかになった課題に対し、運用改善による対応が適切なのか、あるいは設備更新・改修が必要なのかを整理し、投資対効果を踏まえた検討と提案を行う。
このように弊社の省エネ診断は、「削減策を探すための診断」と同時に、「施設の将来像や投資判断を見据えて考えるための診断」へと、その役割を広げつつある。
以上